マイケル・マン監督作品。
実在の人物を元にした作品。
マイケル・マンならではの語り口で銀行強盗ジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)の半生が描かれます。
時代は1933年。大恐慌時代です。
最初の犯行シーンで、弱者、民衆からは金を奪わないポリシーであることが示されます。日本で言うネズミ小僧のように銀行や大金持ちを狙います(・・・ちょうどジャン=ポール・ベルモンドでそんなこと書いた記憶が・・)。当時は捜査もアナログですし、大胆なことをしてもなかなか捕まらない。
彼を<パブリックエネミーズ>公共の敵と断じたのは有名なフーバーです。後のFBI長官。
そして連れて来た捜査官パーヴィス(クリスチャン・ベイル)はデリンジャーを追って逃げられを繰り返し、フーバーとは反りが合わない・・。
人間的にはデリンジャーに共感するものの、その共感すべき弱者や仲間たちへの仁義を重んじる性格が、足を引っ張ってしまう。”粗暴な仲間” は伏線として最後・・・。
うーん、デリンジャーは時代についていけなかった印象ですね。
それを感じつつもうまく対応できず、もどかしい思いと共に生きる感じを、ジョニー・デップは上手に表現していたように思います。
やっぱりマイケル・マンはシブイですね!
製作総指揮にロバート・デ・ニーロが名を連ねます。