LATESHOW

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリストのLATESHOWのレビュー・感想・評価

3.4
腐りきった悪徳刑事である
ハーヴェイ・カイテルの
湿り気を帯び濁った視線が
序盤と終盤でまるっきり印象が異なってくる。
弱い自分を許せなくなり
泣いて慈悲を乞う
ハーヴェイ・カイテルの表情は
人間が内面を剥き出しにする
生々しさがあって強烈な印象を残した。
胸の奥に潜む微かな贖罪への願望を
表面化させるべく
数多の罪を丹念に描写する
監督の真面目でバチあたりな壊れっぷり。
不良がたまにいいことして見直される
みたいなヌルくカワイイもんじゃねえです。
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