怒りが全てを破壊する。
科学者であるブルースは、実験中に起きた事故によって放射されたガンマ線を大量に浴びてしまう。
奇跡的に一命は取り留めたが、やがて怒りやストレスを感じると、強大な力を持つ緑の怪物”ハルク”へと変貌を遂げていく。
MCUのフェーズ4が落ち着いたところで、まだ未鑑賞のマーベル作品を何本かチェックしていきたいと思う。
1977年に放送された海外ドラマ「超人ハルク」以来2度目の実写化作品。
どちらかといえばアクションよりもドラマに重心があり、ブルースの過去、トラウマを植えつけられた父親との確執が描かれる。
広大な大地を駆け巡る戦闘自体は申し分ないのだが、そこに至るまでの展開が非常に長い。
常に己との戦いでメインヴィランとの対決はインパクトが薄いし、独特な画面割りはユニークだが多用されると若干しつこく感じる。
特筆すべき面白さがなく、こちらが見たい”ハルク”を拝むことは出来なかった。