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ソウ5のjigsawのネタバレレビュー・内容・結末

ソウ5(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

さて、シリーズ5作目。相変わらずの巧みなフラグ回収と興味深いゲーム、人物の因果関係は健在!
個人的にはジョンに生きててほしかったが、主役を亡くしてここまで面白さを保持出来るのは脱帽。
トビン・ベルはもう完全にジグソウイメージが定着して、狂気イメージ持たれてしまってるだろうなあ( ̄▽ ̄)

今作は、窒息死(溺死?)を知恵で切り抜け、生還したストラム(水中に留められた頭部。意味深にポケットに残されたペンで喉を突いて呼吸確保)と刑事ホフマンの絡みが主軸。
ストラムのみがホフマン=ジグソウ後継者では?と疑いを強めていく。

主体となるゲームには「火災事件」という共通点を持つ5人の男女。
個人的にはこのゲーム大好きです。非常によく出来てる。
スタート時、それぞれは壁から突起した刃から伸びた鎖に繋がる首輪で拘束。
椅子取りゲームの如く、目一杯鎖を伸ばし、ギリギリの位置にあるガラス製ボックスを素手で砕いて一刻も早く鍵を取り、首輪から解放されなければ壁へと引き寄せられ、首切断。誰かが鎖を引けば、誰かがその分壁へと引き寄せられるリスクあり。各ゲームに与えられる時間は60秒。
力及ばずの女性1人脱落、首切断。

次なる部屋には、天井から不自然に吊り下げられた無数のガラス片入の小瓶。その中の幾つかにだけ正解の鍵が。
鍵の用途は壁に備わった避難用スペースの確保。一刻も早く叩き落とした小瓶から鍵を見つけ、避難用スペースに身を隠さないと設置されたC4クラスの爆弾が爆破。
ここで半ば狂乱とヤケを起こし、全ての小瓶を無心に叩き落としていく男性1人(お陰で他の奴ら楽でしたw)。避難用スペースは3つ。出遅れた1人が爆死の運命を辿る。
そんな狂乱の男性を「信用できない」と殴りつけ、さっさと避難する残り3人。
殴られた男性は爆死。

次の部屋では、意味深なバスタブが中央に。奇妙な電極が4つ。
扉を開けるには4つの電極を繋げなければならないが、僅かに足りない長さ。
足りない分は人間1人がバスタブに身を委ね、その手足に繋げる事で補える。
当然、拒む3人。当初ギニーピッグ化しかけた男性を救うつもりか、信用度か、女を1人殴りつけ、バスタブへと「設置」する。
電極を繋がれ感電死する女性を前に無情に扉のロックは解除。

残った男女2人が次なる部屋で目にしたのは5台の奇妙な装置。よく見ると片腕が入る横長ボックスの奥には回転式丸鋸。

何故5台必要なのか?
そして女性は気付く。
ジグソウのヒントを元に、最初から5人が協力さえすればよかった。
1番目の首輪抜けは、誰か1人が鍵を取り、順に手渡す事で全員が問題なく生還可能だった(鍵は5つの首輪共通)。
2番目の部屋の避難用スペースは意味深に広かった。つまり争奪しなくとも、誰かが救いの策に気付けば、2人一緒に避難するだけのスペースがあった。
3番目の部屋に、5人で辿り着き、5人で電流を共有すれば、流す電流は弱流となり、感電死は免れた。

そして、5人でこの場にいれば…。
丸鋸に腕を捧げ、5ℓの血液を確保すれば扉は開く。
5人なら各1ℓ。肘まで片腕を縦に切断する必要は回避できたはず。
激痛に半狂乱し、腕を切断していく2人。
ゲームには勝てたが、あまりにも代償は大きかった。

クライマックスのホフマンとストラムの皮肉すぎるデスマッチも必見!
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