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地上最大のショウのBOBのレビュー・感想・評価

地上最大のショウ(1952年製作の映画)
3.2
アカデミー作品賞を受賞した、スペクタクルサーカス映画。

"I can't watch it !"

【『フェイブルマンズ』後夜祭】 Vol.2
初めて映画を観る6歳のスティーブン・スピルバーグ少年に想いを馳せながら。

メロドラマは冗長で退屈だったし、2時間30分はかなり長く感じられたが、当時のサーカス団の興行の様子を観られたのは貴重だった。スリル満点の空中ブランコに、豪華絢爛なパレード、お見事な猛獣ショー、サーカスを見に来た観客たちのリアクションなど、ドキュメンタリー映画の感覚で興味深く観られた。

ソフトクリームを舐めながらショーを観る子どもたちと、芸達者なゾウたち、大テントの組み立てシーンが印象深い。列車事故後に、動物たちが脱走するシーンもよく撮れたなと感心させられた。

猿も木から落ちるように、ブランコ曲芸師もブランコから落ちるもの。ショービズ人間の狂気も垣間見れた。

例の有名な列車事故シーンは、今見てもかなりの迫力。確かに幼少期に見ればトラウマを植え付けられるかもしれない。このシーンを観て受けた衝撃が、スピルバーグ制作のジュブナイル映画『Super 8』で、比べ物にならないぐらいの迫力をもって再現されたという訳か。

全シーンピエロに扮して彷徨きまわるジェームズ・スチュワートは、『007 オクトパシー』のロジャー・ムーアばりに滑稽。

パレードに登場するディズニーキャラクターたちが、中国の遊園地に居そうなレベルのクオリティ。完全に目がイッちゃっている。笑

余談。猛獣ショーって完全に過去のものだと勝手に思い込んでいたのだが、木下大サーカスでは今も行われているということを知った。

・セシル・B・デミル監督は、俳優たちに自分で自分のスタントをするよう要求した。
・チャールトン・ヘストンの出世作。
・グレート・セバスチャン役には、元ブランコ曲芸師であったバート・ランカスターも候補に挙がっていたらしい。

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