みんと

ビジョンズ・オブ・ライト/光の魔術師たちのみんとのレビュー・感想・評価

4.0
とても興味深かった。
映画音楽、映画音響の世界もそれぞれ興味深かったけれど、撮影(特に光)について深掘りした今作は個人的に更に前のめりだった。

沢山の有名撮影監督が登場し、エピソードや想いを語るけれど、ひとりの名前も覚えられなかった。と言うか覚える気もなかったけど。笑
それより撮影技術、技法、映し出される数々の名場面に心を奪われっぱなしだった。

『ゴッドファーザー』でのマーロン・ブランドへの照明の当て方。あくまでも自然光に拘った『天国の日々』での撮影秘話。
そしてスコセッシ監督の映画への取り組み方…などなど。

映画は台詞劇になってはいけない。照明や映像が台詞よりも雄弁に語ることがある。台詞のない「間」の映像に感動することもある。映像は言葉と同じように観客の心に訴えそしていつまでも残る…


ふむふむ、しみじみ、納得の言葉たちに、改めて映画の奥深さを知り、今後は更に鑑賞の視点が増える気がする。
みんと

みんと