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ハリー・ポッターと秘密の部屋のYのレビュー・感想・評価

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『秘密の部屋』と言えばドビーの初登場。あの衝撃的なビジュアルですが、今作を見終える頃にはかなり愛着が湧いていることに気付きます。

屋敷下僕ドビーがマルフォイの父の奴隷から解放されるようハリーが仕組んだシーン、マルフォイの父が「アバダ〜……!」と唱え、言い切る前に間一髪ドビーが反撃。
改めて観ると確実に「アバダケタブラ」なのですがこの時ルシウスはハリーに明確な殺意を抱いているんですよね。

それまで終始冷静で狡猾な雰囲気を纏っていたルシウスでしたが、実はけっこう短気で感情的な部分が垣間見られます。
今シリーズは、多くを語らずともキャラクターの仕草や言葉の節々から人となりを魅せる表現技術がずば抜けてる!

1作目に引き続き、マグル界で親戚に虐められるハリーの描写は相変わらず非情にも関わらず、コミカルに描かれています。
1、2作目までは『ホーム・アローン』で有名なクリス・コロンバス監督。
少年少女の冒険や好奇心を描くのが素晴らしく上手い!

軽快に進んでいくストーリーですが、作り込まれた世界観だからこそキャラクターのふとした行動にも説得力がある。
軽さと重さ、明るさと暗さ、矛盾する要素がバランスよく配置されている。
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