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ブコウスキー:オールドパンクのbennoのレビュー・感想・評価

4.0
パンクでクールな73年の人生!
口癖は”Drink. Write. F*ck.”

酒・ギャンブル・女をこよなく愛した作家ブコウスキーのルーツとありのままの姿を映し出すドキュメンタリー…。

冒頭、朗読会でブコウスキー節が唸ります….。
「ワインをもう1本よこさないと、途中でやめるからな!」

アメリカ文学界の異端児、あまりに赤裸々な表現でぶちまける彼の文学は多くの著名人をも魅了し、圧倒的な支持を受けています。

私の知る中では、レッチリのアンソニー。今作では彼と親交の深かったショーン・ペン、トム・ウェイツ、そしてU2のボノ…などがインタビューで登場します。

社会派であるボノは「イギリス人でありながらアメリカ文学贔屓は肩身が狭い」と言いますが、反体制派のブコウスキーに傾倒するのも納得です。

パッと見は冴えない、イケオジとは程遠い風体…ただどんどんカッコ良く見え、喋り出すと更に痺れます。

無骨で攻撃的で直接的な表現から滲み出る不器用さ、素直さ、子供っぽさが何とも母性本能をくすぐり、女性が放っておかないのもよく分かります。

彼の語尾を伸ばして韻を踏むような語り口もとても魅力的…。

長年の郵便局での厳しい労働生活がありながらも、詩人としては常に勤勉!何百もの封筒を買い、毎日毎日、書いた詩を送る日々…。

また彼の本が読みたくなりました…バーボン、ウイスキー🥃といきたいところですが……。

“With each broken shoelace,
out of one hundred broken shoelaces,
one man, one woman, one thing,
enter a madhouse,
so be careful when you bend over.”
100回切れても、たった1本の靴ひもで
  その1回で、人は狂うから
  だから屈む時は気を付けろ…

      ーチャールズ・ブコウスキーー


thanks to; のんchanさ〜ん•*¨*•.¸¸☆*・゚
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