ぐっない

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団のぐっないのレビュー・感想・評価

4.5
なんでか記録してなかったんですけど、今日久しぶりに観たので、記録。

ハリーポッターはもう何度観たかわからないし、セリフもほとんど言えてしまう。わたしは物心ついた頃からハリーポッターと一緒に生きてきたので、日常の中で、この世界を空想することができて楽しい。わたしも魔法が使えるんだと思っていたし、こんな世界はほんとうにあって、ハリーたちはほんとうにいて、わたしの世界で起こる不思議なことも、だれかのいたずらな魔法なのかもしれないと思っていた。


今日は台風の雨で揺れる窓がこわくてこの映画を観ました。ハリーたちがダンブルドア軍団を結成して魔法の練習をするのがたまらなく好き。ウィーズリー兄弟のいたずらも好き。

わたしは、ハリーが、選ばれたひとだから好きです。だって彼は選ばれてしまったから数々の不幸や苦しいことを一手に引き受けてしまう。彼ほどの孤独はないし、彼ほど優しい人もいないです。だからいやなことがあるとこの映画を観たくなってしまう。彼はいつもここにいて、困った顔をしていて、でも周りには、彼を見守るやさしくユーモア溢れる大人たちと、すばらしい仲間がたくさんいるから。

すごいところはたくさんあって、ほんとうにたくさんあって、観るたびわくわくして、魔法の世界に入り込んでしまう。だってほんとうにあるみたいでしょう。このひとたちが全員ほんとうに存在しているみたいでしょう。あったらいいな。選ばれたひとたちだけ、魔法使いなのだとして、それはなにも悪いことではないのでは。あなたたちがいるかもしれないという少しの空想だけで、すくわれるものがある。

ハリーがヴォルデモートに打ち勝ち、お前は愛を知らないと言うあのシーン。いつも泣いちゃう。ダンブルドアやハーマイオニーたちの表情がやさしすぎて、ハリーの思い出がやさしすぎて、いつも泣いちゃう。
あと、ラストのハリーのセリフも、とてもとても良いなあ。「守るべき価値のあるものだ」



小学生のまんなかくらいのときまで、わたしは、天気を自由に操れるのだと思っていた。というか、わたしの気分で、天気は変わるのだと思っていた。悲しいことがあると雨が降り、嬉しいことがあると晴れて、幸せでいっぱいだと虹がかかるのだと思っていたし、そうなると、ほらねー!と思っていた。だから、雨が降ってほしくないときは、明るくいようと思っていた。



今日は誰が悲しかったんだろう。あたたかく眠れますように。
ぐっない

ぐっない