貧乏であると、他人と比べることが増えて卑屈になる一方で、置かれている状況をいかに楽しむかと試行錯誤をでき、普段見落としていた小さな幸せに気づき、少しばかり童心に戻れ、自分の気持ちを偽ったり良く見せる…
>>続きを読む映画を撮る上で、革新的手法も取り入れつつ当時で出来る限りのことはやっている黒沢映画。本人は失敗作だと述べていたそうだが、それが何故なのかを考察するのは無意味では無い。
先ず撮影(構図、カット、流れ)…
夢を諦め鬱屈している青年が、デートの日の日曜日、恋人に幾度も励まされ再び夢を追い始めるまでの一日。そこに敗戦後間もない日本の復興、立ち直ろうとする日本人を重ね合わせて描いた、黒澤らしからぬ市井の小品…
>>続きを読む日曜日の逢瀬を重ねる男女(雄造と昌子)が貧しさゆえに陰鬱な状況に追い込まれていくも希望を見出していくドラマ。
貧しさゆえと書きましたが時は第二次世界大戦敗戦間もない日本。国民全体が貧乏だった頃なので…
太平洋戦争の傷跡残る1947年の東京。毎週日曜日のデートを習慣にする貧しいカップルで、その日曜日もふたり合わせて35円しか手持ちがないことを嘆く雄三と昌子。戦争の混乱の中で両親を亡くしてからはふさぎ…
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