海底世界を音楽嫌いのモンスターから守るため、救世主ザ・ビートルズがイエロー・サブマリン号でやって来る。ザ・ビートルズのビジュアルと音楽を使用している、アニメーション映画。
ドラッグ体験を基にして製作された楽曲を、ドラッグ映像満載のアニメーション作品にしている。これぞ、正真正銘のドラッグ・ムービー。非凡なる奇想(サイケデリック・アート)が全編に渡って炸裂している。
個人的には、似非インテリの風刺キャラであるジェレミーが自分自身と重なり、自虐的な意味合いで笑えてしまう。薄っぺらな知識量のくせに、取り敢えず衒学的なことを言って、知識をひけらかす。自分が滑稽な人間に写っていることは承知している。でも、やっちゃう。そんな私は、間違いなくジェレミー。
作品そのものを俯瞰して眺めると、「モノ作りとドラッグの関係性」が自ずと見えてくる。そこが、メタ的な意味合いで非常に面白い。ちなみにキャラクターの声は本人ではなく、別人の声優が演じている。(メンバーはアニメ化をバカにしていたらしい)