エドワード・バーンズが監督脚本主演を務め、当時弱冠27歳でサンダンス映画祭を受賞したヒューマンドラマ。
愛妻家ながらも浮気に流されそうになる長男、脚本家志望の女好きで、本当の愛を知らない次男、宗教上の悩みで彼女との結婚に悩む三男。
それぞれ人生のターニングポイントを迎えた三兄弟を描いた物語です。
うーん、見る人によって感想が大きく変わりそうな作品ですね。この映画が言いたいことを大雑把に言うと「皆自分に対してもっと素直になりなよ。一番大切だと思うものに向かいなよ」という感じ。
今までのカトリックでの教えが阻害になっていて、人生においての足枷となっているのが長男と三男。その2人の恋愛観が信じられない次男。最初は次男が一番僕自身と離れている存在かなと思ってたら、最終的には一番応援してました。笑
長男と三男も気持ちは分からなくはないけど、後半での三男の彼女が◯◯した事で喜んでたシーンではちょっとドン引き。いくらなんでもそれは無いだろと思いましたし、この場面だけで大幅減点。
それでも長男の奥さんの終盤での言葉は、何気ない日常を大切にする事を見つめ直させてくれる名台詞だし、全編会話劇でありながらグイグイ引き込まれる作風には、エドワード・バーンズの初監督作とは思えない巧さが見えました。
本音言うと「こんなのは要らないだろ」とか「こんな展開にしたら良いのに」とか素人目線ですが、色々思ったところもボチボチありました。
それなりの良作ではありますが、話の持って行き方によっては、もっと傑作になれたかもなという気持ちもあります。
この作品去年までDVDにもなっていなかったみたいですね。僕も本作を最近知りましたが、僕のフォロワーさん誰もレビューされていないのに驚きでした。こんなの初めてかも。笑