この時期になると観たくなる作品。
ハロウィン、クリスマス、イースターなど、ホリデーにはそれぞれ担当の町があり、その日のために一年かけてイベントを作り上げている、という発想がまず「天才やな!」と思いました。
キラキララブラブなクリスマスやウェーイなハロウィンが苦手な人にオススメ。
オープニングの歌と映像からいきなり好き。
これだけでも観る価値アリです。
「♪This is Halloween. This is Halloween. Halloween Halloween……」
のフレーズがずっと頭の中をかけめぐります。
ジャンルでいうと、ミュージカル・アニメですかね。
基本的にミュージカルが苦手な私ですが、この映画は、ダークでホラーな世界観と「ハロウィン・タウン」の造形が素晴らしいので、ミュージカル要素が気にならず、むしろ雰囲気に合っていて楽しい。
ストップモーション・アニメのちょっとカクカクとした絶妙な動きが、独特の世界にぴったりとハマってます。
私が子どもの頃の日本には、まったくなかった「ハロウィン」のイベント。
「ハロウィン」というものを楽しいイベントとして日本人に認識させたのは、ディズニーランドの影響がとても大きいですよね。
私の中でハロウィンといえば、例のブギーマンがじっと見つめてくるめちゃくちゃ怖いホラー映画のイメージしかありませんでした。
そのイメージを大きく変えたのがこの映画。
登場するキャラクターがみんな個性的で、キモかわいい、不気味かわいい。
この映画にも、ブギーマンならぬ、「ウギー・ブギー」という悪役が出てきますが、麻袋で覆われている体の中身が……なかなかの気持ち悪さ!!
そして、かなり残虐なことをポップなノリで仕掛けてきます。
賢いのかバカなのかよくわからない、愛すべきキャラでもあります。袋の中身さえ出てこなければ……😱
ウギー・ブギーの手下の悪ガキ三人組も面白いキャラで、改めて、「ティム・バートン、いい仕事するなー」としみじみ思うのであります。