1970年代北アイルランド。
神父と若い家政婦との過ちにより生まれたパトリックは、生まれてすぐ養子に出される。
幼い頃から綺麗なものに惹かれ、ドレスや化粧、アクセサリーに興味深々で女装を楽しんでいたが小さな田舎町では変わり者のレッテルを貼られ、学校や家族とも違和感のあった彼は自分を“堕天使キトゥン”と呼ぶようになり、空想癖に磨きをかけていく。
そして、まだ見ぬ母親を探しにロンドンへ向かう…
キリアン・マーフィー演じるキトゥンがうっとりするくらい綺麗だし愛嬌があって可愛い。
しかし、無邪気で真っ直ぐなキトゥンに反し容赦なく降り注ぐ試練。
故郷では除け者にされ、惚れた男に騙され、捨てられ、娼婦へと成り果て…
それでもめげずに無垢なキトゥンには胸を打たれ、心が締め付けられそうになる。
ロマンチックでキュートで、可愛くておかしくて切ない作品でした。
