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コントロールのmumbleboyのレビュー・感想・評価

コントロール(2007年製作の映画)
3.6
Joy Divisionというバンドは少し聴いてたけどすごく好きという訳ではなくどちらかというとNew Orderの方をよく聴いていてライブに行ったこともあるくらいでした。たまたまPrime Videoを物色していて今作を見つけて音楽映画は大好きでJoy Divisionに関してももっと知れるチャンスかなと思って観てみました。

実際に観たところ、Joy Divisionに関するというよりはリードボーカルのIan Curtisを描いた映画でした。Joy Divisionというと何だか暗くて重い音楽という感じですが今作もまさにそういう感じでしたが嬉しかったのがIan Curtisの妻役デビー役を演じてたのがサマンサ・モートンだったという点でした。サマンサ・モートンというと「ギター弾きの恋」とか「イン・アメリカ」とかで知られてると思いますが僕が印象深いのは2002年公開の「モーヴァン」という主演作品でした。そこまで商業的にヒットしたり有名な作品ではないですが個人的にはかなり好きな映画でした。今作に関してはIan Curtisという人物について何も知らなかったのでとても勉強になりました。すごく悲観的な物の見方をする人なのかなと思ってたのですが実はかなり純粋でデビーと恋に落ちた後、後先も考えずに結婚し子供を産み、そこから幸せな家庭生活を送るかと思いきや全くそうはならずバンド活動に勤しむ中に出会ったアニークと恋に落ちと、その時その時一生懸命なのだろうけど、発作を起こしたり段々と彼自身が崩壊していく、という悲しいお話でした。パフォーマンス中のすごく変な踊り、あれはサム・ライリーの創作なのか本当にあんな動きをしてたのでしょうか。アントン・コービンが監督ということで全編白黒で映像が美しかったです。そこまでJoy Divisionファンではなかったですが素敵な映像でIan Curtisの事をより良く知る機会になって良かったです。
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