このレビューはネタバレを含みます
・人が嘘を吐くところを見るのがこんな苦痛な体験だと思わなかった。ディッキーが生きてた前半はまだ見ていられたのに、殺してからの後半、まじで地獄だった
・ディッキーがやはりユニークでいいキャラクターだったと思う。世界の中心に自分がいると思わせてくれるからこそ、そのスポットライトがズレると苦しくて割り切れないトムの気持ちとか、それを含めて愛そうとしていたマージは面白かったし、もっと見ていたかった。でもだからこそ、それで相手の気持ちを汲み取らないディッキーが素直に「つまらない」と言い切るところに嫌な見覚えを感じて、その先のトムの嘘が余計見苦しくなっていく
・ラストシーンもえぐい。愛するピーターを自分のコンプレックスとか嘘の整合性を保つためゆえに殺してしまうのって、到底理解はできない一方、もっともっとスケールを小さくしたものが案外日常の中にある気もしちゃって、嫌な気持ちになった
・正直かなりトラウマだけど、またいつか、もう一度見ると思う