たく

若草の萌えるころのたくのレビュー・感想・評価

若草の萌えるころ(1968年製作の映画)
3.5
敬愛する親類の死をどうやって受け入れるかっていう話。
冒頭で少女にピアノを教えてるジタが発作で倒れて、彼女を慕う姪のアニーの心配度が半端なく、彼女が現実から目を逸らすために刹那的な行動を取ってしまうのがハラハラする。
あんな綺麗な若い女性が夜な夜な自暴自棄な感じで行動したらそりゃ男たちは絶対放っておけないよね。

ラストの安堵の表情はジタの苦しみを見ずに済んだってことで、割と自己中な感じもするね。父親が橋を爆破する政治的な活動してたとかいろいろ背景があるっぽいけど。

ジョアンナ・シムカスがまあとにかく綺麗で目が離せなくて、同監督の「冒険者たち」に出てたんだね。
ジタの背後に「ゲルニカ」が飾ってあるとか、全編にスペインギターが流れる風情が印象的。
たく

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