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ロイドのスピーディーのryusanのレビュー・感想・評価

ロイドのスピーディー(1928年製作の映画)
3.6
チャップリンに並ぶ無声映画時代の名優、ハロルドロイド。
無声だから何も考えないで想像力と動きの面白さをたっぷり楽しめます。
そして1928年当時のニューヨークの街並みが記録映画としても楽しめるのも貴重。

スピーディーは大の野球好きの青年だがそれが高じて仕事が長続きしない。
恋人のジェーンはそんな彼に不満を持ちながらも一日遊園地で遊んだりで仲良くやっている。
しかし時はモータリゼーションと鉄道の時代、ジェーンの父親の馬車が商売の邪魔になるため鉄道会社が違約金を積んで止めさせようとするが頑として譲らない。会社は強硬手段に出てギャングを雇って商売道具の馬車を隠してしまうがスピーディーと地元のロートル達の活躍で無事取り戻す(ちょうどバブル時代の地上げ屋っぽい展開)

クライマックスの馬車でのカーチェイスは手法的にはコマ落としやスクリーンプロセスでスピード感を上げてたりしてるけど今のアクション映画の原点がはっきり見て取れる。
往年の大リーガー・ベーブルースもタクシーのお客役で出演してたりしてリュベンソンの「Taxi」への影響も垣間見られる。

タイムトラベル・映画情報のブログもやってますので宜しく。
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