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沈まぬ太陽のkazu1961のレビュー・感想・評価

沈まぬ太陽(2009年製作の映画)
3.6
▪️Title
「沈まぬ太陽」
▪️Release Date
2009/10/24
▪️Production Country
日本
🏆Main Awards
2013年第36回 日本アカデミー賞
最優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、最優秀主演男優賞(渡辺謙)、優秀助演男優賞(三浦友和)、優秀助演女優賞(鈴木京香)、優秀音楽賞など。
▪️Appreciation Record
2019-121 再鑑賞
▪️My Review
日本航空の映画化反対、御巣鷹山遺族の想いなどで、映画化が困難とまで言われた山崎豊子のベストセラーの映像化作品です。
日本のナショナル・フラッグ・キャリアである国民航空の社員で同社の労働組合委員長を務めた恩地元と彼を取り巻く人々の描写を通して、人の生命にかかわる航空会社の社会倫理を表現した作品です。
日本航空とその元社員である小倉寛太郎、単独機の事故として史上最悪の死者を出した日本航空123便墜落事故などがモデルとされています。今や日航が再建された時代に再見する方が穏やかに作品の本質を観れるかもしれません。
見所は、主演の渡辺謙の演技。渡辺謙はプロジェクトの立ち上げ当時から強い希望で立候補し、渾身の役作りで主人公を演じています。その姿は昭和のモーレツ親父そのもの。正義感があり、純粋で、不器用かもしれないが、迷わず突っ走る体力を持つ。ブラック企業に入ってもへこたれないバイタリティ、根性一徹のお父さんだ。まさに、日本の良心ですね。
原作同様の大作に仕上がっていますが、政治家の非情さや、会社の卑劣さなど、やはり原作の心理描写の部分に映像は少し届かなかったですね。
でも平均点以上の見応えのある作品であることは間違いありません!

▪️Overview
累計700万部を超える山崎豊子のベストセラー小説を渡辺謙主演で映画化。監督は若松節朗。巨大企業・国民航空の労働組合委員長を務める恩地は、職場環境の改善を目指し会社側と戦うが、懲罰人事で海外赴任を命じられてしまう。パキスタン、イラン、ケニアと次々と転勤を強いられた恩地は、10年後に本社復帰を果たすが、帰国後間もなく自社のジャンボ機が御巣鷹山に墜落するという事件に直面する。第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。上映時間が3時間を超えた作品が日本アカデミー賞を受賞したのは史上初であり、1980年の『ツィゴイネルワイゼン』の2時間24分をはるかに上回る新記録となった。出演は、渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、香川照之、松下奈緒、柏原崇、野村宏伸、田中健、山田辰夫、柴俊夫、神山繁、上川隆也、小林稔侍、草笛光子、宇津井健、石坂浩二、加藤剛など。
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