Doubles

沈まぬ太陽のDoublesのレビュー・感想・評価

沈まぬ太陽(2009年製作の映画)
4.0
小説も何も事前に読まずで鑑賞。
恐らく細かい所を省いているだろうなと、どういう繋がりか分かりづらい所もあったけれど総じて面白かった。

組織が大き過ぎて、そしてその中で私利私欲が強すぎてどうしようもないもどかしさや、私利に完全に向いていく者や流されていく者、それでも現場に足を運んで1つずつ丁寧に何が実際に起きているのか耳を傾け、目を向けることの大事さ等を表していた。
誰のために、何のために、と今何故ここにいるのか問うている所がとても印象的で、「自分のため」と躊躇なく進む行天は意外とやっぱりマジョリティ。
それでも自分の思いを貫き通し、理不尽な事ばかりではあるけれど、1つずつ丁寧に寄り添うことの大切や人のために前を見ていくことの大切を持つ姿には本当に救われる。「邪魔をするな」と言い放っていた姿から「寂しい男」と言い放ち1つ上から物事を見れるように変化している姿が、沈まぬ太陽の表現にもなっていて素晴らしいなと感動。
是非本も読んでみたくなった作品。
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