人生はキャバレー。
物語の節目にキャバレーシーンが挿入され、絵空事かの様におちゃらけているかの様で、なかなか深刻。ドイツのナチス政権の闇が徐々に降りかかるのと同時に、メインキャストたちの人生の暗雲を鮮やかに訴える。
脳裏に焼き付くキャバレーの司会者。
死神のよう。やかましいが精気は感じない。
ラストは怖い。
あのマークがこの後の歴史を思わす。
作品通してなぜか死を感じる。
のだが、じゃあ人生生き抜くしかないのだ、と開き直ったかの様な真逆の印象も受ける不思議。
そして同時にエロティック。
ミネリとヨークをどちらとも食っちゃったマックスの妖気ったらない。
彼最後のシーンの飽きた感も、最悪なんだけど、最高の演技。
ダークなミュージカルの傑作。
※
ライザミネリの熱唱は震える。
やはりこの人は世界最高峰の歌手の娘。
間違いないな😆。
ボブフォッシーの斬新なダンスがまたより本作を彩る。
下品も通り越せばお洒落