ジャイロ

終着駅のジャイロのレビュー・感想・評価

終着駅(1953年製作の映画)
3.2
淀川長治さんの世界クラシック名画100撰集(11)

淀川さんによると、この映画はハリウッドの映画プロデューサー、デヴィッド・O・セルズニックが、ジェニファー・ジョーンズのために作った映画なんだとか

・O・

セルズニックとジェニファーは、互いに家庭を持っているのに愛し合ってしまったというね。互いに離婚して二人はついに結婚してしまうんです。

『キング・コング』『スタア誕生』『風と共に去りぬ』 『レベッカ』『断崖』『白い恐怖』『白昼の決闘』『パラダイン夫人の恋』『第三の男』etc
制作した作品は数知れず。ハリウッドの大物プロデューサー、デヴィッド・O・セルズニック。完璧主義者で撮影にうるさく口出しすることもしばしば。やがて監督からも俳優からも疎んじられるようになっていったんだそうな。自分の人選を信じて口出ししなきゃいいのに…

監督はネオレアリズモのヴィットリオ・デ・シーカさん『靴みがき』『自転車泥棒』『ウンベルト・D』の監督ですね。この時点でちょっと身構えてしまいます。だってどれも重いんだもの。

主演はジェニファー・ジョーンズ『ジェニィの肖像』のジェニィですね。もう一人の主役は顔が濃い。圧倒的濃さ。真面目まっしぐらのモンゴメリー・クリフト(『私は告白する』のイメージが抜けないんです)。このキャラの濃い二人による、いたって真面目な不倫の話です。

それはちょっとしたローマの火遊び

しかし一度でも火のついた心は

抗えないほどに燃え盛る

愛の炎はこのまま燃え上がってしまうのか

それともここが愛の終着駅なのか

はたまた執着駅なのもしかして?

見苦しいほど未練がましいすったもんだが始まります



元気ですかーーーーーー!!!

( ・д・)彡☆))Д´)



ちょっと唐突すぎるだろう

だが

いいビンタだ!!!


あと、ホットチョコレートはココアではない。そこんところが気になりました。


未練だ

未練が体を突き動かす

第二ラウンド

ファイッ!!!

ずっとローマのステーションだから、同じ人が何度も出てきます。いかにも意味ありげに見えるけど、ストーリーにあまり絡んでこない人間模様。あれ?これ面白いんじゃないもしかして?

って、ああもう!また始まった!

燃え上がりかけては撥ね付けて

撥ね付けたあとも燻り続ける

なんなの!!!

どうしたいの!?

終電近くの駅の構内で見かけますよね。チュッチュしている男女。アレです。まさにアレ。他人にじろじろ見られようがお構い無し。インザワールドオブ二人。まったくよくやるよ。しかしこの辺で雲行きが怪しくなります。大岡越前も出てくるし、なかなかやりますね。

おおーーっと

ここに来てモンゴメリー・クリフトがダウン!!

ダウンです!!!

立てない

立てないモンゴメリー・クリフトーーーー!!!

(TДT)

人生は選択の連続で

選ぶも選ばないも

すべてはその人のもの

それは選ばれなかったもうひとつの人生

ん~苦い

苦いなあ~