ひとりイーサン・ホーク祭㉒
いい映画だった……。
「これは小さな島の小さな裁判とお思いでしょう。だが違うのです。時々すべての人間が裁かれることがあるのですーー人間の良心と品位が裁かれるのです。そしてあなた方のようなごく普通の人々が人類の成績表を提出せねばならないのです」。
途中までは、映像や音声の切り貼り・加工が多いのがどうも気になって没入できなかったのだけど、ハツエの手紙あたりまで来るとそれがセンチメンタルでエモーショナルな映画の雰囲気にあっていると感じるようになった。
戦時と回想が錯綜するあの海辺のシーン、あそこのイーサン・ホークの美しさといったらない。
ハツエのイシュマエルへの感情がいまいち腑に落ちていないので、しばらく時間を置いてから見直したい。