監督・脚本ジョージ・ミラーによって製作された「マッドマックス」の続編となる1981年のオーストラリア映画
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前作の後に起きた戦争により文明が崩壊した世界で、再びマックスと暴走族の戦いを描いた作品
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日本の人気漫画「北斗の拳」をはじめ、様々な作品に影響を与えた伝説のカルト・ムービー
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公開当時の人は口をあんぐりしたことだろう。
なぜならあまりに前作と設定が違うからだ。前作からの2年間で監督の脳内は爆発したに違いない。ここまでいくと清々しい。後の荒廃した近未来像はこの作品のイメージからきたものばかり。この映画を観ずして近未来を語るなかれ!
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前作の大ヒットにより予算が増えたことで、登場する乗り物を改造しまくっている。もちろんV8インターセプターは登場するが、トレーラーや暴走族の車とかの改造が独創的で面白い
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再びマックス役で主演したメル・ギブソンだけど、主人公なのに台詞がめちゃくちゃ少ない。そのぶんアクションで大活躍している。片側半袖・片側長袖の革ジャンは未だ流行る兆しはない
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マッドマックスと言ったら悪役が素晴らしい。ロックンローラのアヤトラことヒューマンガス様のマッチョなホッケーマスクなのに演説得意なカリスマって設定が笑える。彼のファッションが似合うのは同時期のホラー映画のジェイソンぐらいかな
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ヒューマンガス様より目立っていたのが、映画史最高の悪の手下と名高いウェズだ。赤いモヒカン頭、黒い鳥の羽で装飾されお尻丸出しの衣装。時代の最先端を行き過ぎたファッションは、数十年経った現在でも流行る兆しはない
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2015年の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を楽しみたい人はこの作品を観てもらいたい。逆に後に観て比べても面白いと思う。とりあえず言いたいのは、「マッドマックス」がなかったらこの世界はつまらなかったに違いないということだ