わが青春に悔なしの作品情報・感想・評価

「わが青春に悔なし」に投稿された感想・評価

kyon

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3.5
原節子の能動的で明朗なキャラクターを体現していたといわれる黒澤作品。

冒頭の約15分間の”青春”の姿に当時の若い観客はとても惹きつけられていたみたいで、戦中を経験した世代には希望のような作品だったらしい。

原節子演じる主人公の女性が比較的裕福な家庭で育ったことから、自分とは対照的な学生運動に従事する野毛に惹かれ、やがて彼を追いかけて京都から東京へ。さらに結婚できたものの野毛を失い、彼の実家の稼業を手伝っていく。

一応三角関係で、野毛と温厚だけど気の弱い糸川との間で揺れるかと思えば、糸川全然変わらない!笑

色々突っ込みがある作品だけど、原節子のクローズ・アップには見入っちゃう。

都会のスーツに身を包む原節子が農作業着になっていく姿に逞しさを感じるとともに哀しさも感じてしまう。

原節子の特徴はやっぱり洋服が似合う体格の良さだなぁと。
若干ガルボとか思い出した。
chili

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2.5
うーん
Fujaama

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3.5
青春とはどう生きるかを問う季節
こう

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4.1
前半は、普通の青春映画だと思いましたが、中盤から後半にかけて黒澤監督らしい
戦いの映画でした。
小津映画しか見たことなかったから、凛とした大人しい日本古風の女性のイメージしかない原節子がこの映画では力強い、愛に生きる女性を演じていて、見事でした。
人生、自由とは、戦って勝ち取るものかなぁと思える映画でした。
 黒澤明監督の映画はほとんど二十歳以降に見た。どの映画も目を見張るほど素晴らしく、世界に通用する監督だと思った。しかし、映画を見る機会が増えるにつれて、世界に通用するどころか、世界が仰ぎ見る映画監督だと思うようになった。

 黒澤作品を見始めた頃だったせいか、最も衝撃を受けたのはこの映画だった。フィクションとはいえ、良くも悪くも、これほど我の強い人間を見たことはなかった。しかも女性だ。若かった私は蛇に睨まれた蛙のようなものだった。40年余り経つが、衝撃度においてこの映画を超える映画はまだ見ていない。

 黒澤監督の映画にはこの主人公(原節子)のような性格の持ち主が多い。異常なまでに自己の正当性を主張して譲らず、妥協というものを知らない。映画そのものも力強く、見る者をどうだと言わんばかりに圧倒するような不敵さを感ずるが、しかし、組み伏せられても満足だという気持ちになったのだった。
寝

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4.0
学生時代からの憧れであった男性が旦那になるが急逝。好きな人の言っていた言葉のように悔いのない人生だと胸を張って言えるように生きていく、金持ちの家で箱入り娘として育った幸枝の生き方は変わっていく 野毛に言われた言葉をそのままコピーしたのではなくて、野毛の言葉が哲学として幸枝に染み込んだだけで実際は幸枝自身が行動を選び人生を変えていく 家の手伝いをしていることもお洒落を辞めたことも、周りが決めた価値や決まりではなく幸枝がそれらを決めてきたことがわかる。それだけ野毛の言葉が幸枝の核にあるということだし、幸枝にとって野毛はどこにいても死んでいても永遠の憧れの人なんだなあーと思った。「あなた秘密があるのね それ私にください」って本当の憧れだということをそのまま表している台詞だよな、憧れとかそういう類の言葉を使わず表現してんだからこの台詞すごいよ
こよー

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3.1
後半はさすが見応えはあるシーンあるけど、ストーリーはGHQの陰がちらつくし、前半は苦痛。
鑑賞記録のみ。
黒澤明監督作品。
1933年、原節子演じる京大教授を父に持つ幸枝と京大の学生である野毛と糸川らは吉田山でピクニックをしていたが、大学で言論弾圧により幸枝の父は教授の職を罷免となり、言論自由の学生運動が沸き起こる。左翼運動に身を挺する野毛と体制に順応する糸川。野毛の生き方に惹かれる幸枝であったが・・・という話。

終戦直後の民主主義映画で内容が固い。
原節子が最初はお嬢様だったのが、たくましい百姓女となる。田植えをしている時の険しい表情が怖い。

癖のある婆ちゃん役の印象が強い三好栄子が今作品ではおとなしい母親役をやっていたのが印象的だった。
Ryotal

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3.8
昭和8年の京都を舞台に、「言論の自由」を求め、学生たちの学生運動が盛んであった。野毛や条川は、大学教授である八木原の基に集まり、娘の幸枝も交えながら、問題に対して議論を交わしている。大学を卒業し、幸枝や野毛、条川らは、上京する。戦争、そして終戦。

「自由の裏には苦しい犠牲と責任がある」幸枝が上京する際に、父親に言われた言葉。その言葉通り、幸枝には壮絶な苦しみと責任が降りかかる。それでも幸枝は耐えて耐えて、耐え続ける。
原節子は小津作品でよく見ていたが、穏やかな役のイメージが強かったからか、今作の演技に衝撃を受けた。さすが日本を代表する女優だ。
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