Masami

メランコリアのMasamiのレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
3.8
評価が難しい作品だった。

姉妹2人での2部構成になっており、しかもラストまでの話が端的に冒頭で説明されてしまう。そして冒頭の静かな破滅へのスローモーションと1部、2部のブレのあるカメラワークの対比。

しかも1部ジャスティンでは精神不安定な長い長い結婚式をずっと見せられる。2部では世界滅亡を前に精神不安定になっていく、姉のクレア。とにかくどっちかが不安定。

満月の日には馬が1番死ぬって村上春樹の小説にあったけど、地球に近づくメランコリアの引力で、月経の影響で女性と馬だけ影響を受けるのかなっとか、みてて色々考えた。

しかし古城の様な豪邸と、月と二つ目の月の様に青く輝くメランコリアが美しい。

インタビューウィズバンパイヤから顔が変わってないキルティン・ダンストと、生意気シャルロット(当時14歳)以来のシャルロット・ゲンズブールが姉妹っていうのも感慨深い。

しかしキルティン・ダンストは不思議だ。冒頭のアップではブス(失礼)なのに時々とても魅力的だ。結婚式の幸福と憂鬱を交互にみせられると、ギャップもあってとても魅力的。

結論としては人にはあまり勧められない、名作ってポジションってことで。
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