靉靆

メランコリアの靉靆のネタバレレビュー・内容・結末

メランコリア(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

象徴的で感覚的で上手く言葉に表せない。披露宴をしたりメランコリアが近づいてきたり、ただそれだけなのに惹きつけられるのは監督独特の世界観だから。

オープニングの異様なシーンの数々が芸術性もある一方で不気味な印象も与え、音楽も相まってより不穏さを表現していた。前半ではジャスティンの自己紹介、不可解な行動を繰り返すシーンを見せ、後半では一転してジャスティンの冷静さを見せる。
すべてを理解したジャスティンと純粋無垢なレオだけが状況を受け入れ、狂いそうになりながらも最期まで理性を保ったクレア。ジョンの死は、地球の最期を知った"通常の"人間の行動を。

ゆっくりゆっくり冗長的で、だけど確実に近づく結末がメランコリアが地球に衝突するのと対応して面白かった。果たして"邪悪な地球"の消滅は正しい方法をもって行われたのか。
靉靆

靉靆