ねこ無双

メランコリアのねこ無双のレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
4.0
地球最後の日が来るかもしれなくて、それに対して為す術がないと知ったら、自分なら何を思い、何をするか。

美しい写真がまるでゆっくりと動き始めたような冒頭10分も!
ハウス・ジャック・ビルドの前にこの表現やってたんですね。
昔の映画のような壮大なオーケストラ、豪華なキャストに圧倒されてしまう。
第一部は妹役のキルスティン、第二部は姉役のシャーロットが主人公となっている。
他の役者さんも豪華。

馬が厩舎で夜中暴れ出すシーンから不安さが加速。月と惑星が並ぶシーン美しい。
月夜のキルスティンのヌード美しいけど不気味過ぎる。近寄れない感じの危なさ。
シャルロット・ゲンズブールはいつまでたっても少女みたいな雰囲気がある。だからなのか、なんとなくアンチクライストはちょっと怖くて観れないんですよね。

キルスティンとシャーロットの組み合わせ良い!全然容姿は姉妹っぽくないが、二人の対照的な掛け合いは凄く魅力的だった。

ラストシーンは忘れられないシーン。このシーンが一番美しいと思う。
とても素敵な映画だったけど、いつものトリアー監督よりも毒々しさは抑え目だったような感じ。結婚式の夜の花嫁の逸脱っぷりには笑ったけど。
二部が凄く良かったので、一部はさらっとにプラス二部でも良いな〜と思ったのですが。対比があってこそなんですかね。