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ベイビー・オブ・マコンのRIOのレビュー・感想・評価

ベイビー・オブ・マコン(1993年製作の映画)
4.2
奇跡を信じたい

神の秘蹟は生命力をもたらし
我々に幸福をもたらす

教会の祝福は美しい
豪華な変態が止まらない
現実と虚構の交錯

バロック最盛期 17世紀イタリア
ルネサンス時代
細部にわたる装飾
絢爛豪華な映像美

祝福の名の元に神から与えられる全てを
欲望を満たすためにガッツく
その秘蹟を競り落とす卑しい行為
ハゲタカと化す浅ましさが延々と
見せつけられる

聖なる赤子が誕生したことによって
奇蹟を女性だけの手で具現化できた
にもかかわらず
いつしか神聖な母性を失って
野心丸出しになってしまう
ついに神の代理人からの
厳し過ぎる鉄槌を喰らう
かなり厳しい
権力を行使して始まる
まるで悪夢
それがついにはゲームのように
ギリギリの表現
抉り方は普通じゃない

やはり自分が望んだようになる
演じたい役で自らの命まで落とす
象徴的な宗教劇
「ベイビー・オブ・マコン」
とどまることのない人間のエゴイズム

疫病と悲しみだけの世界にある
最後の最後までとんでもないものを
見てました
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