MANU

マーシャル・ローのMANUのネタバレレビュー・内容・結末

マーシャル・ロー(1998年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

1998年(アメリカ)
原題:THE SIEGE

監督:エドワード・ズウィック
脚本:ローレンス・ライト、メノ・メイエス、エドワード・ズウィック
音楽:グレーム・レヴェル

出演(日本語吹替):
デンゼル・ワシントン(小山力也)
アネット・ベニング(塩田朋子)
ブルース・ウィリス(磯部勉)


製作:リンダ・オブスト、エドワード・ズウィック
製作総指揮:ピーター・シンドラー

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ニューヨーク市内で立て続けに起こる爆弾テロの解決を追うことと並行し、捜査に当たるFBIと陸軍の間で対立があり、更にそこにCIAのエージェントも絡んでくることからそれぞれの思惑が交錯した三つ巴の攻勢も進んでいくというストーリー。

若き日のブルース・ウィリスがシリアスな悪役を演じているのが新鮮でした。

彼の演じる陸軍将軍が容疑者に行ったことは決して許されざる行為だし、現実にもそのような非道な行いが起こって欲しくないというのが前提ではありながら、彼も彼なりの正義において起こした行動であろう(結果として犯罪行為なので認められざるものではあるが)というのがこの作品の投げかける大きなテーマかと。。

有事において本当に大切なものは何か。
見えざる脅威に屈せず信念を貫き通すべきか。
しかしその過程で人権を踏みにじるようなことがあっていいのだろうか。

そう言った命題を鑑賞後に突きつけられたような感覚。

テロ行為が頻発する時代に生きる我々にとって避けては通れないテーマを教えてもらったような気がします。

これがニューヨーク同時多発テロが起こる前の1998年の映画というのだから驚きです。

素晴らしい作品でした。
MANU

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