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13日の金曜日・完結編のsayaのレビュー・感想・評価

13日の金曜日・完結編(1984年製作の映画)
2.5
初期の『13日の金曜日』シリーズでは、クリスタルレイクで死んだはずのジェイソン少年が実は生き延びていたという設定でした。
人間としてのジェイソン・ホーヒーズが登場するのは今作で最後となります。
特殊メイクでお馴染みのトム・サヴィーニが参加していることもあってホラーファンの間では割と評価も高いのですが、個人的にはシリーズ全作品の中で一番合わなかった作品ですね。
今回登場する若者たちはシリーズ中でもトップレベルに頭が悪く、ヒッチハイクの女性を無視するなど印象悪い描写も多いのです。
女性に振られた理由をコンピュータに質問する会話なんて、頭悪すぎてクラクラしてきますよ。
若者たちが泊る家と、その隣に住む家族という2つのグループを交互に描く新しい試みがなされているのですが、グループ同士の交流がほとんどないのでストーリーの関連性も薄く、かえって間延びして緊張感も損なわれている気がします。
『13日の金曜日PART2』で殺された人物の兄も出てきますが、『13日の金曜日』マニアでもないと覚えてないですよ、さすがにね。
あと特殊メイクが得意なトミー少年の変装によってジェイソンを油断させるという展開はさすがに無理があると思います。
ジェイソンはマザコンなので『13日の金曜日PART2』みたく母親のふりするのはまだ理解できますが、今回のは意味不明だし、変装のクオリティも低すぎですよ!
それでもラストシーンの余韻はけっこう好きですね。
従来のヒロインが精神に異常をきたすパターンから変えてきたのが少し新鮮でした。
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