これも実際に起きた有名な迷宮入り事件をリアルに味付けした作品で…あの『殺人の追憶』級の傑作の余韻には及ばずも、なかなかの仕上がりかと。
まずは訳ありのTVプロデューサーがある教授の身内犯行説を採用し、被害者のとある父親を犯人扱いして迫る前半…後半は10年後の死体発見から、改めて個人的に真犯人らしき人物を追い詰める展開。
そう、この前後半の犯人捜しのエピソードに関してはもちろんフィクションだが、いろいろと欲張り過ぎて逆に散漫になった感もあり、特に後半は疑問も湧くけれども…ラストでの告白は韓国作品らしくて、実に巧い。
なお、キャストでは、まずはパク・ヨンウ…きっちり作品を引っ張ってみせます。
リュ・スンリョン …ただならぬ存在感は圧巻。
ソン・ドンイル…流石の巧者ぶりを披露。
さらには、ソン・ジルにキム・ヨジンに、パク・ピョンウンにチュ・ジンモらの芸達者な面々のサポートも良き。