このレビューはネタバレを含みます
俳優がやたらめったら美男美女でなく、少年達の両親達もそこら辺にいそうな顔立ちの人ばかりなところがリアリティがあって良かった。
ロケーションも綺麗じゃないどころか、なんの脚色も無い田舎の風景でこれも良かった。
ただ、脚本がリアリティ無さ過ぎてげんなり。
大学教授の難癖にもなってない憶測で暴走してガサ入れするシーンは設定も酷いし結果として傷口に岩塩捻り入れるほどの愚挙で胸糞悪い。
マスコミさんもマスコミさんで、領分を遥かに逸脱した暴走で自分の家族を危険に晒すし…。
最後のお母さんの告白は真に迫っている気がした。
遺された人はずっと過去に縛り付けられてしまう。
風化させたくなくて吐いたあの嘘はあまりにも悲しい。
素材はいいのに色々暴走し過ぎてて残念な映画でした。