ペイン

リバース・エッジのペインのレビュー・感想・評価

リバース・エッジ(1986年製作の映画)
5.0
タランティーノも愛する暗黒カルト青春譚。岡崎京子の同名漫画『リバース・エッジ』の元ネタで、デヴィッド・リンチの盟友ティム・ハンター(※後にドラマ『ツイン・ピークス』も数話手掛ける)が監督を務める。

どこかユーモラスで牧歌的な雰囲気の裏で…という感じはもう完全に『ツイン・ピークス』で、彼が抜擢されたのは必然とも言える。しかし、ダラダラとあのドラマを見返すよりも(好きだけれど)、本作を1本見返した方が良いかもしれないというくらいに本作の映画的輝きは眩い。決して巧く作られた"名作"というわけではないものの、本作の"誠実さ"、"ピュアさ"には映画ファンであれば惚れてしまうのではないか?

実際に本作を観ると何故デヴィッド・リンチは大成して、この監督は大成しなかったのかが良くも悪くもわかるだろう←また、ほぼ映画初出演にも等しいキアヌ・リーブスの美青年ぶりにも目を見張る👁️それとデニス・ホッパーは同年の『ブルーベルベット』同様にイカれた男を好演していて、ダッチワイフを片手に暴走する姿は必見。

邦画でいえば『リバーズ・エッジ』や『リリィ・シュシュのすべて』等が好きな人も一見してみてほしい。
ペイン

ペイン