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害虫のレトロのレビュー・感想・評価

害虫(2002年製作の映画)
3.0
家庭にも学校にも居場所がみつからない中学一年の「サチ子」による思春期の不安や反抗、葛藤。それと彼女に関わった者たちが次第に不幸になっていく様を描いた作品
セリフもあまり無く顔の表情も無表情なので、必然とサチ子の心の不安定な画を観せられました
思春期に加えて今現在の境遇が不遇な少女は、ただ安定した場所を求めているだけなのに、自分がその場に来た事により周りの環境がそれを害し、また次へと安定した場所を探しに行く
そして、それがサイクルとなって終いには抜け出せない沼となり、その沼にゆだねるように沈んでいく少女の奥深い心の闇を感じましたね
残念だけど、ここまで闇が深くなっては、もうこの少女を救う事はできないだろうね
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