もか

質屋のもかのネタバレレビュー・内容・結末

質屋(1964年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

70点

売っても2ドルにしかならないキャンドルを必死に売る。
少しでもお金にしたいユダヤ人客の必死さが虚しかった。

また、人間不信に陥った質屋店主。
しかもそれまたユダヤ人。

過去の恐怖が点々と蘇ってくのが、
彼の不信になった原点を表していた。

戦争の後遺症のように、その後の人生にまでずっと引きずってしまう。
決して忘れる事のできない出来事で、
それを見事に異様に描いていた。

ルメットは、その後「セルピコ」や「狼たちの午後」「プリンスオブシティ」といい、世の中の闇を描き、ぶつけている。
全て、虚しく、陰気な雰囲気が特徴的。
こういうのばかり撮れるのが、本当にスゴイ。
もか

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