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質屋のnagaoshanのレビュー・感想・評価

質屋(1964年製作の映画)
4.0
シドニー・ルメット監督作品!

ロッド・スタイガー主演


ホロコーストの生き残りで妻子を収容所で亡くしニューヨークで質屋を営んでいる老人。

感情を一切封印して、淡々と死にゆく日を過ごす毎日…

ルメット監督はニューヨークを舞台に生きる希望など見出せず苦悩している人間の深層心理を見事に描いています。

フラッシュバック、質屋の空間での会話劇
収容所での事件、だんだんと心の闇に迫っていくにつれて浮かび上がる絶望感…

若い店員に慕われ、女性から寄付をせがまれ、毎回常連のように現れるお客にも笑顔ひとつみせず無表情で働く

オープニングの幸せ溢れる家族の団欒…

地下鉄🚇から囚人収容列車への生き地獄

愛する妻の代わり果てた姿…

囚人番号の刺青と千枚通し…

恐ろしくとてつもなく悲しい映画でした…

しかし、本作からの『未知への飛行』『丘』と続く初期傑作!
ルメット監督凄っ‼️

良か映画!
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