うだつの上がらない生活を顧みて、昔の仲間を集めて夢を追うが、現実の辛さが突き刺さる。そのことや境遇の辛さがあり、凡庸な人々の行き違いや食い違いを生々しく描きたいことは分かるが、モチーフ・キャラ・プロットの構築が説明セリフと専門用語に頼り過ぎに。ある意味、この監督とラップとの相性は悪くないとも思えるが。
選挙応援シーンで面白くかみ合うこともあるが、何時も通りの繋ぎのドラマパートが冗長で中々プロットが躍動しない。矮小化されてプロットのリズムができなく、気になることがチラホラあり、相性は良くないことに。根幹にあるだろう人間賛歌のような凡庸さの肯定も伝わりにくかった。