害虫の作品情報・感想・評価

「害虫」に投稿された感想・評価

踊る猫

踊る猫の感想・評価

3.7
私は映画に関しては「スジ」にどうしても注目してしまうので、この脚本にさほど説得力を感じられなかったので比較的低めの点数になってしまった。だが、計算され尽くしたストーリーであることは分かる。冒頭の母親の自殺未遂や電球を金槌で割るところが示しているように、この映画は「破壊」をめぐる物語である(「自殺未遂」も「自己破壊」の行為だろう)。そしてそれは、当たり屋(これも「自己破壊」だ)としてカネを稼ぐ男やホームレスと思われる男の行う「破壊」行為ともシンクロする。逆に言えば主人公は「破壊」の対局にある学校での「秩序」に馴染めない存在として描かれ、彼女は文字通り教室中に並べられた机を乱すことで遂に「破壊」に手を染める。一時はレイプされそうになった(「破壊」させられそうになった)彼女が、自ら「破壊」を行うことで大人になったとも受け取れる場面である。彼女は一皮剥けたと受け取るか、破滅して行くことを選んだと受け取るか。それが試される。
繊細で重苦しくて美しい映画だった

宮崎あおいの透明感と無邪気さにやられた、と思ってたらラストで一変する彼女の表情と声で更に度肝を抜かれるWパンチ

序盤から何か聞き覚えのある声がすると思ったら555の芳賀優里亜ちゃんが出てた
Zuidou

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4.9
久しぶりのキズ有りディスク案件で肝腎な部分をチャプター2つ分見損ねながらもこの濃密さ。ザラッザラした鉄錆び味の突風に煽られ続けるあどけない宮崎あおいに見惚れる。同級生3人が女子トイレで陰口言ってるシーンからおっさんが嬉々として火炎瓶投げまくってる場面へ吹っ飛んだけど、なので明日にでも店にあったもう1枚の方借りてきて補完したいとは考えているけど、それにしたって最高なのは変わりない。中学生時代の自分が泣いて喜びそうな映画。というか人って中学生で成長ストップしてしまうものなんじゃないかと最近思う。「一度でも自殺しようとした人からは幸せが逃げて行ってしまうというのは本当ですか」という言葉が作中に出てきたけど、それはその行為によって何かマジナイめいた不思議な力が働く訳ではなくて、そんな行動に走ってしまうような自分自身の業とかその類いからは逃れ得ないって話な気がする。
マヤ

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3.7
2017.12.6
何回も泣きそうになったのは不登校の中学生の話だからというだけではないはず。宮崎あおいの無表情がすごい、殺伐としてる。自転車を押してボーイフレンドと歩くシーンがクーリンチェみたいだった。音楽がナンバーガール。
Hiros

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2.9

このレビューはネタバレを含みます

映画としてはまったく面白くなかった。
宮崎あおいが暗くてほとんど喋らないがそれでも宮崎あおいの魅力だけで観た映画。
メイキングの宮崎あおいがびっくりするくらい無邪気で思っていた素のキャラと全然違った。
たまのドラムと絡んでいる時の笑顔が良い。
家燃やすシーンはCGとは思えなかったがマジに燃やしたのかが気になった。
UKEL

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3.9
自分が女で中学三年生ぐらいの時にこの映画を見ていたら確実に影響を受けたと思う。
宮崎あおいが筆舌に尽くしがたい儚さと美しさを放っていて、ずっと胸の奥が締め付けられていた。
宮崎あおいと蒼井優が並んで立ってるってだけで凄い画だけどね(笑)
ナンバガ聴きながらみたいなとか思って見てたら本当にナンバガがBGMで流れ出して鳥肌立った。
最後の突き落とし方が凄い好き。
Nishmarra

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4.2
再見。死の気配を匂わせ続ける宮崎あおいの「顔」はやはり戦場化してた。
母親の愛人に襲われるとこ怖すぎ。
サチコの表層しかみない、見られない、誰もほんまのしんどさをみてくれない、社会の持つ個人への害
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