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正義だ!味方だ!全員集合!!のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.0
松竹ドリフ映画最終作。極楽はどこだ?・カモだ御用だ、で路線変更したが元のシリーズに原点回帰を目論んだようだ。
カモだ〜は割と良かったが、やはり支持が得られなかったのかもね。タイトルも全員集合を復活させた。

自称広告屋の長さんと仲本。商店街への地上げトラブルに割って入り、書面でヤクザの悪事を訴える手段へ。
そこに人形劇団の青年(加藤茶)が自殺未遂し救出。人形劇の内容「ゴリレンジャー」を漫画にし描き、出版したら悪漢へのアピールとなり社会に支持される。

社会正義と金儲けの間に揺れる内容はドリフらしからず、しっかりしてる。
カト茶が気絶しながら漫画を描く時はギャグキャラだが普段はとても真面目だ。

その漫画は石ノ森プロだ。ゴリレンジャーも勿論ゴレンジャーのパロディだ。東映の作品を松竹が堂々とパロるんだな…。

やはりバカに振り切る事が成らずに、本来の全員集合シリーズの完全復活はならなかったようだ。
とはいえラストの早回しのドタバタ劇は有終の美を飾るドリフらしいコントであった。このノリが最初から欲しかったが。

松竹ドリフ16作を見たが、東宝の前進前進シリーズに比べて見やすかったのも事実。シリーズ末期にグダるのは致し方無い。楽しいシリーズでした。
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