正直、見始めたときはここまでとは思ってなかった。出てくる人、善人も悪人も全て大切な役割があって、誰が欠けてもこの話は成り立たないような気がする。
死刑執行を待つ気分ってたまらないだろうな。とても正気でいられない。そんな囚人たちを見守り、最後まで世話する。少なからず情も移るだろうし、そんじょそこらの精神力ではやっていけない仕事だろう。
そんな中、送られてきたジョン。話が進んでいくうちに、この人は本当は神ではないかと思えてきた。この世の様子をちょっと見に行こうと、軽い気持ちで生まれてきたら、人間たちの汚い心をいっぱい見ることになって、疲れたってことかもしれない。だから、早く帰りたかったんだろう。そして、ポールにはしっかり置き土産を残したんだね。
私たち人間が失くしちゃいけない良心、思いやり、正直。「人間たちよ、忘れてないか？」って、監督を通して、神からメッセージが送られてきたのかもしれない。もう一度、ちゃんと思い出さなくっちゃ。
