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グリーンマイルのHKのレビュー・感想・評価

グリーンマイル(1999年製作の映画)
4.9
スティーブンキング原作のファンタジー小説を映画化。監督は「ショーシャンクの空に」でも監督を務めたフランク・ダラボン。

この映画におけるパーシーは完全なクズとして描かれてしまっているが、スタンフォード監獄実験などのことを踏まえると、いざ私たちが看守になってしまうと彼と同じような行動を無意識にやってしまいそうになるため、一概に悪役として見ることができないのがもどかしい。

緊急事態の彼の気の動転ぷり、処刑の手順を間違えてしまう点。どれも仕事で上手く行かず迷惑をよくかける自分を投影してしまって余計に見ていると耳が痛くなる。プライベートライアンにおけるアパムみたいなタイプだ。(そういえばプライベートライアンもフランクダラボンさんが脚本してたよな。あの人無能な人とか嫌いなのだろうか。)

しかし、電気椅子による処刑のシーンは、俳優さんの演技もありとてつもなく悲惨に描かれている。登場キャラクターのラストはどの人間も悲惨でやり場のない怒りを覚える。

パーシーはネズミを踏み殺したりと同情できないほどに酷いことをしているが、精神病院行きのラストはやはりむごい。フランク・ダラボンさすが悪人に対する無慈悲っぷりは天下一品だわ!(褒めてます。)

でも私が一番見ていて痛いってなったのは尿路感染症で苦しんでいる主人公を演じているトムハンクス。
流石の名演技。
男ならわかるあそこになにかが詰まっているときの痛さ。
こっちも見ていて「いてててて」と言いたくなりました。震える舌以来だな。

この映画におけるコフィはキリスト教におけるイエス様として捉えてもいいのだろうか。あの不思議な治癒力などを考えても、恐らく神の仮の姿。人間の姿としても捉えていいのかもしれない。

アメリカのプロテスタンティズム全開のダークファンタジー。非情に面白かったです。