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グリーンマイルのkaitoのレビュー・感想・評価

グリーンマイル(1999年製作の映画)
4.4
やっと!観たよ。
「ショーシャンクの空に」といい、この映画といい…どうしてこの年代の映画は絶妙に良いのか。特にフランクダラボンの映画は好きが過ぎる。

「グリーンマイル」(ネタバレあり)
この映画と共に生きていきたい。そう思ったので満点をつけた。
刑務所は我々、一般人には遠い場所で、馴染みのない世界。私にとって刑務所は汚くて、恐ろしい場所という認識であった。この映画の中でもそのイメージは間違ってはいなかった。ただその中に垣間見える幸せ。たとえそれが一般の人が満足できないような小さな幸せであったとしても、その幸せは受刑者だけでなく刑務官までもを笑顔にする。刑務所に現れる小さなネズミは人々を笑顔にしたという意味で、小さな幸せを象徴するものであったように感じた。
体が大きく、見た目がいかついコーフィ。だが実際には、優しい心の持ち主であり、癒しという特別な力の持ち主である。人は見かけにはよらないことをここで再認識させられる。
そんな彼に処刑をくだすシーンは涙なしでは見られず、ボロボロに涙を流した。彼のことを心から好きになっていたわけでの涙である。悲しさを覚えた。神が生んだ奇跡に対して、処刑をくだし、「長寿」というパワーを授かる。それが彼からの恩恵ではなく、神に与えられた罰だとするストーリー性は大好きだ。

最初は長いと感じていた188分。見終えた時は、たったの188分に変わっていた。ファンタジー要素があり、この点は意外であったが、独創的ですごく好きだ。約3時間で人生を一通り終えたような気分になった。「グリーンマイル」ほど優れた道徳の教科書はないのではないだろうか。喜怒哀楽の感情を1つの作品で味わうことができ、道徳的なものまで学べる。普通なら帰りたくない場所であるはずの刑務所だが、人生で辛いことがあった時、僕はこの「刑務所」に戻りたい。
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