緑雨

グリーンマイルの緑雨のレビュー・感想・評価

グリーンマイル(1999年製作の映画)
3.0
長尺の映画はけっして嫌いではないが、この程度だったらもうちょっと簡潔に仕上げてほしい。死刑囚房という興味深いシチュエーションの割には、善悪の峻別が単純で、毒にも薬にもならず、回想形式で締め括るメッセージも取って付けた感が否めない。

反面よいところもあって、電気椅子での処刑シーンを何度もディテールまで見せるあたりは恐ろしげな緊迫感と人の生命のあっけなさを硬質に描いていて独特。デヴィッド・モース 、バリー・ペッパー、ジェームズ・クロムウェルら個性的な脇役が作品の魅力を高めているし、ダグ・ハッチソンの徹底した卑怯さ、若きサム・ロックウェルの狂人ぶりなど悪役も印象深い。

個人的にネズミが大の苦手なので、映画に対する評価が必要以上に辛めなのかもしれないけど…
緑雨

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