勝ったのは農民だ

戦火の馬の勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

戦火の馬(2011年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグ監督作品鑑賞20作品目です。
今まで観れてなかった気になる作品をどんどん観ています。

冷静に考えると、自分は動物映画に興味がないし、戦争映画としても『プライベート・ライアン』以上の名作ではないだろうなと、たかを括って観ました。

実際、台詞が説明的すぎる&ベタな展開で、前半はかなり「観る映画間違えた…。」と思いました。🎞

馬のジョーイは勿論、アヒルのハロルドもよく躾けられました。アフラックのCMに出てても不思議じゃありません。
でも、こういう製作者側、動物を躾けた側のことを考えちゃうのが、自分が動物映画に興味を持てない理由の一つです。⤵️

善悪の区別のない、一頭の馬から見た第1次世界大戦の戦争映画なんですね。🐴 だから、あの馬はどこまで頭がいいのか分かりませんが、戦争の悲惨さを理解しているとは思えません。ただ、後半の黒い馬との交友や、有刺鉄線に絡まるくだりは、馬なりに辛いだろうなと思えました。
ただ、多くの犠牲者・被害者が出た中で、あの馬一頭を英雄視するのは少し疑問も感じます…。


後半の戦争描写の迫力は凄いですが、スピルバーグ監督からしてみたら、あれくらいは朝飯前だと思います。🍚
それよりも、馬をあそこまで手懐けた点が頑張ったんだろうなって思います。🐴

良きも悪しきも、ファミリー向け反戦映画の感じは否めません。そこまで残酷描写も有りませんから。
今作に限ったことじゃありませんが、ドイツ人が英語を喋るっておかしいです。気にする必要ないのでしょうが…。🇩🇪


世間的には高評価らしいですが、自分にとっては「原作の段階で自分には合わなかった」か、あるいは「スピルバーグが初めて生きた動物映画・第一次世界大戦映画に挑戦した、価値や魅力のある失敗作」だと思います。あくまで、「自分にとっては」です。

自分の観てきたスピルバーグ監督作品の中では結構下の方ですが、そこまで嫌いにはなれません。「あぁ、いかにもスピルバーグだなぁ」って余韻を残すラストシーンは好きです🌇