タカシ

ショック集団のタカシのレビュー・感想・評価

ショック集団(1963年製作の映画)
3.7
サミュエル・フラー監督作はアメリカ国立フィルム登録簿に登録された名作。

正常な男が異常を装って精神病院に潜り込む、と言えば「カッコーの巣の上で」辺りが有名なのだろうが、こちらはその10年も前の作品。
しかもその潜入の目的が病院内で起きた殺人事件の捜査というのだから、かなり先進的だ。

ただこの作品はミステリーにジャンル分けはされてないのが問題で、あとは邦題通りショックな集団の展覧会を眺める事になる。

原題のshock corridは一義的にはおそらく劇中に出てくる病院の廊下の事で、症状が悪化せず治療に協力的な患者はその廊下を自由に行き来できるということなのだが、ま、そこにいる人々は普通ではないわけです。
ああ、なんというショック。

もうこの病院や患者自体が恐ろしくて、観ているこっちはもう殺人事件はだんだんどうでもよくなってくるのが一番恐ろしいという。

なかなかのトラウマ映画でした。

日本人は特に途中で楽しめます。
CS(イマジカBS17.03.13録画)にて。17.03.26
2017#053
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