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007/ゴールドフィンガーのおーつのレビュー・感想・評価

007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)
4.8
007初心者向けレビューその4
「スカイフォール」は観た。でもまだスペクター公開まで時間がある!そんなあなたにお勧めなのがシリーズ3作目『ゴールドフィンガー』!!!

今回は「スカイフォール」のどの部分が『原点回帰』なのか?
そもそも「原点」とは?
この2点が伝われば良いなと思ってレビューを書きました。

なんで3作目をお勧めするのか。
それは
『ゴールドフィンガーと"スカイフォール"が密接な関係にあるからです』

ゴールドフィンガーは今後の007の「基盤」を作った作品でした
ここから50年かけて様々な発展、派生して行くことにります。

まず音楽、「ゴォ〜〜ルドルフィングァァァ〜〜ァァ」曲だけ知ってる人もいますよね?
曲の歌詞にタイトルが入ってるのは、これが初めてです。

ここで初めてQの研究室でアイテムをもらうようになります。
ボンドは「無線機」をもらいました。

そして次にボンドカー!!!
色んな装備がされたボンドカーはこの作品が初めてです。

こような映画的に楽しい設定が、1作目と2作目で築き上げてきたショーンコネリーのボンド像に加わったのです。
つまり3作かけて007が『構築』されたのです。
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みなさん、「スカイフォール」を思い出してください。

50周年記念のスカイフォールは
冒頭で「これまでの007を破壊し」「次の50年に向けた再構築」をしていきました。

音楽も「カジノロワイヤル」や「慰めの報酬」とは違い、歌詞にタイトルが入っています。
アデルの「スカイフォォォォゥル♫」です。

外見も性格も大きく変わったQがボンドにアイテムを渡します。
それは「無線機」でした。
その場面でボンドは「世代交代か」と言います。

そしてボンドカー!!
ゴールドフィンガーの時と同じアストンマーチンDB5。しかも装備まで同じです!!!!
この車が出た時に007のテーマが流れたのは、
「なんや、かんやで
色んな車あったけど
これこそ007だよね?」
というファンサービスでもありました。

つまりスカイフォールでは
50年かけて様々な変化を遂げた007が原点に戻った瞬間を描いた作品なんです。
ラストの新たなMのオフィスはショーンコネリーの時のまんま同じセット。

やはり「原点」を知っているか、知らないかで
スカイフォールの楽しみ方は大きく変わります。

そしてとうとう「スペクター」で原点から進むわけです。
と、いってもユーモアな要素や
女性がボンドにどんどん惹きつけられる感じはスカイフォールにありませんでした。
その辺はどうなっているのか。
期待しましょう。
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