このレビューはネタバレを含みます
この映画も感受性豊かな若い頃に観て もっとショックを受けたかった。こんなに年老いてから初めて観て何を感じていいのか正直よく分からない。今回のPFFでの上映について様々な感想ツイートを読んだが、どうも空々しく思えてしまう。
以前 ボカシだらけで何か起きているのかさっぱり分からない、といったレビューを読んだ記憶があり(それが劇場公開時の話なのか映像ソフトの内容なのかは不明)、今回35mmフィルム上映と聞き、そのボカシだらけの状態を観ることができるかも、と変な期待をしたが、画は傷やノイズが多く かつ古めかしいボカシにも関らず、隠されているのは性器のみ(それも所々外れたりする)、ヘアは普通に見えていて、これはいつ頃作られたプリントなのか、とても興味深かった。
自分にとっては、歴史的価値や文化的背景など詳しい人の解説付きで観たい類の作品としか思えなかったのが残念。もっと何かを感じたかった。
第44回ぴあフィルムフェスティバル
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