とぽとぽ

ソドムの市のとぽとぽのレビュー・感想・評価

ソドムの市(1975年製作の映画)
3.5
変態映画の真骨頂?!頭おかしくて気持ち悪すぎて、誰得??この作品には普段映画を説明する際に用いる言葉はその殆どが無意味で、まさしく地獄絵図という言葉が相応しい。特権階級の歪んだ趣味による狂った美の追及にドン引く。権力と個人。全くもって理解できない(したくない)狂気と狂乱の祭りに、見ているこっちまで狂ってきそう。トラウマ級の衝撃に常識は崩壊し気持ちは傷つけられ気分を害する。見るのに体力を使って、というか持っていかれて疲れる。きっとただの変態映画ではなく時代性や史実も交えて社会批判・皮肉に満ちているのだろうけど、それがやたらと振り切れすぎていて過剰そのもの。気色悪いし後半に行くほど痛そうすぎて目を覆いたくなるシーン連発、この中では便を食べることすら普通になってくる。高カロリー極まりない内容の割に長さも二時間弱としっかりとあるから余計にダレるという疲労困憊というか。撮影や編集はしっかりしているし構図も良い。好きとは言えいけど詰まらなくはない。
地獄の門→変態地獄→糞尿地獄→血の地獄
とぽとぽ

とぽとぽ