エルドレッド

ソドムの市のエルドレッドのレビュー・感想・評価

ソドムの市(1975年製作の映画)
4.2
お盆です。
ので、第二次大戦と全く関係はなくはナイ。
一種の社会勉強的なイメージで(嘘)
ちょっと覚悟決めて興味半分での鑑賞。

原案はマルキドサドで、この恐るべき内容が1785年に既に存在していた事がまず驚き。
舞台はサドの方とは違い、こちらは監督のアレもあってナチスドイツの影響下にあった北イタリアのサロ。
主要キャストは公爵、大司教、最高判事、大頭領のファシストな4人。
この4人が権力にモノを言わせシッチャカメッチャカを繰り返し究極の快楽を追い求める的な感じなんですかね。

序盤から町の少年少女を拉致りに拉致りまくり。館に幽閉し容赦なく少年少女達の花を散らしにかかります。
が、この映画のクレイジーな所の一つとして権力者が一方的に責めるのでは無く、自分のア○ルも全員に御開帳。
しかも周囲に『キレイだろ?』って自慢してまわった後ムカデ人間的に若兵士にチン入して頂いております。
ここまででも変態が過ぎるのですが、まだまだこれくらいは序の口。

ナンダカンダで観て行くと。
皆さんお待ちかねの『糞尿地獄』とダイレクトに銘打たれた章に突入。
まぁ何が行われるかは、ご想像の通りなんですが。
話が進むにつれ変態加減に拍車がかかりだします。
上モノのウ○コを入手すべく、拉致った若者たちの腹の中で熟成させる為にしばらく我慢させます。
こだわりのウ○コ製造機に成り果てた若者たち。
我慢できず出しちゃったら処罰リストに載せられちゃいまして最終的に…。
肝心のウ○コの造形はと言うと、色は黒目、総じて固形であり人によっての個性は特に有りません。
チョコレートを使ってるらしいんですがなかなかの出来映えのインスタ映え。チョコレート使用量は『チャーリーと○ョコレート工場』に匹敵するとかしないとか。
しかし、この時代に4DXが無くて感謝しかナイですね。

最後の方の展開は駆け足的に密告大会になるんですが。
既に醜いんですけど、人間の醜さを表現してるのか?あまりにタンタンと進んで行くんで(尺の関係上?)ちょっと勿体無いような感じがしたりします。

異常なシーンが○んこ盛りなんで、銃殺シーンとか有るには有るんですが、そう言うのは至ってまともに見えてしまいます。

監督のパゾリーニはこの映画きっかけで殺害されてるそうなのですが。
実際そうであるなら
ファシズムに中指を起てると言う意味で創ったのであればアル意味成功だったのかも?
と思いたい。
ホント『糞喰らえ』ですよね。

今まで観た映画の中でもかなりの『非道イイ』映画だけど、そこらのおバカ映画とは一味も二味も違います。

あと
ピアノに合わせてオバハンがワイ談を語るミュージカル的要素も有り、幅広い層に楽しんで頂ける仕様にもなっていたりもします。(嘘)